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トピックス

08.06.16 讀賣新聞に応用生物の活動が紹介される
讀賣新聞にて、バードストライクの件で応用生物の活動が紹介されました。以下がその紹介された記事です。

07.10.02 讀賣新聞
 中部国際空港(愛知県常滑市)の空港島に約1万羽のウミネコが飛来し、航空機に衝突するバードストライクが起きている問題で、空港会社が新手法のパトロールを導入した結果、ウミネコは滑走路周辺から姿を消した。
 羽田空港などでバードストライク対策に実績のある自然環境コンサルタント「応用生物」(東京都港区)が9月中旬に現地調査を行った。
同社の橘敏雄代表により新手法の対策を実施したことで、劇的な効果を発揮した。
 橘代表は「ウミネコは人間のたくらみを見抜く高等動物で、直接危害が及ばないことを察知すれば、どんな手段も効果がなくなる」と話し、鳥の習性を読み、空港が安全でないことを知らせることが重要と指摘する。空港会社飛行場運用グループの葛谷茂芳リーダは「データを積み重ね、来年以降も万全を期したい」と話している。

07.11.28 讀賣新聞
 中部国際空港の「ウミネコ退治宣言」から1か月半余り。一時は約1万羽が空港島をねぐらとする異常事態に、空港会社や航空会社などは大混乱に陥った。今回のウミネコ騒動など、航空機の安全運航の障害となる事態に、空港関係者はどう向き合うべきなのだろうか。(柴田永治)
 航空機が1日約290回離着陸する滑走路周辺に日没後、最大約3000羽のウミネコが侵入して夜を過ごすようになったのは、夏のお盆すぎからだった。県が常滑市の海岸で毎年4回行っている出現数調査でも、昨年から増加しており、過去最も多かった1994年前後に並ぶ1万羽近くに達していた。空港会社は放水や車のサイレンを鳴らして追い立てたが、一時的に飛び立つだけで、車が帰るとほどなく舞い戻り、イタチごっこを繰り返した。
 こうした事態に当初、滑走路南端にウミネコをとどめて、航空機に鳥が衝突するバードストライクを防ぐ「封じ込め作戦」がとられた。
ところが、ウミネコは空港島を離れる気配を見せなかった。
 
 空港会社から依頼を受けて対策に当たった環境コンサルタント「応用生物」(東京・港区)の橘敏雄代表の判断は、空港会社とはまったく逆だった。
 「空港がウミネコにとって、安全な場所ではないことを知らせる必要がある。動物と人間が対峙するのは真剣勝負」というのが、国内や海外で野生動物のコントロールに長年の実績を持つ橘さんの持論だ。ウミネコの習性を知り、その逆手を取ってこそ効果があるというのだ。
 橘さんらの調査・指導により、効果は確実に表れ、ウミネコは滑走路周辺から完全に姿を消した。
 この間、ウミネコが退散するまで、バードストライクは計6回、着陸できず他空港に向かうダイバート5便、滑走路点検などで発着遅延は272便に及んだ。
 今回のウミネコ騒動で、橘さんは「人間と動物との生活圏の境目をしっかりしておいて、初めて共生が成り立つ」と指摘した。

08.05.11 讀賣新聞
 ウミネコ約1万羽の飛来で昨年夏、航空機に衝突するバードストライクが相次いだ中部国際空港(常滑市)で、本格的な飛来を前に空港会社が対策に乗り出した。すでに専門家を招いて鳥害対策会議を開いており、「今年は万全の態勢で臨みたい」としている。
 同空港では昨年8〜9月に約一万羽のウミネコが押し寄せ、バードストライク6回、航空機の発着遅れが272便に達し、一時は空港機能がマヒ状態に陥った。
 野生動物の生態に詳しい環境コンサルタント「応用生物」(橘敏雄代表)のアドバイスを受け、ウミネコ排除に成功した空港会社では今年4月に橘代表を招き、1回目の対策会議を開く徹底ぶりだ。
 一方、国内最大のウミネコの繁殖地、青森県八戸市の蕪島では、今年も約4万羽が巣をつくり、今ごろが産卵のピーク。
約20年間研究を続ける同県立八戸盲ろう学校の成田章教諭は「個体数は例年並みで、一つがいが2〜3個の卵を温め、7月上旬からは2万4000羽から2万8000羽が巣立ってエサを求めて南下をはじめるだろう」と話す。
 このため、橘代表は空港周辺に飛来し始める初期段階の対応が重要なポイントと見て、6月からは個体数の動きの変化に、十分な注意を払うことなどをアドバイスした。「昨年効果があったからといって、同じ手が通用するとは限らない。鳥と人間の真剣勝負」と指摘する。
 空港会社は「昨年は空港島がウミネコのねぐらになってしまったが、今年は同じ過ちを繰り返さない」と決意を語っている。


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